クルマの重要部品の一つにブレーキがあります。ブレーキがなければクルマを止めることができないので、これほど恐ろしいことはありません。最近は自動ブレーキを搭載したクルマも増えており、ブレーキに対する重要性がより高まっています。
乗用車のブレーキは、主にディスクブレーキとドラムブレーキの2種類があります。両者の構造は全く異なりますが、ディスクもドラムシューも、使い続けていくうちにすり減っていきます。通常ブレーキパッドの場合であれば、残量が2〜4mmになったら交換の目安となります。ちなみに、新品の状態では10mm程度ありますので、半分以下あるいは3分の1程度の残量になったら交換するということです。ぎりぎりまで使い続けてついにパッドが無くなってしまうと、ローターまで傷つけてしまいます。そうなると修理代も倍増してしまうので注意が必要です。
ところで、車検においてこのブレーキ残量が定められていると思っている人も多いようですが、実際には何も定められていません。定められているのは、検査を受けた時点でちゃんと効いているかどうかです。そのためお店によって、交換のタイミングが違ってくるのです。安全のために早めの交換を奨励するところもあれば、安い見積もりを出すためにあえて交換しないお店もあるようです。