トラックのメンテナンス

コロナウイルス感染拡大の影響を受け、多くの業界で営業停止や事業縮小が起こっている昨今。飲食業やアパレル業、宿泊業などの物流を担う運送業者にとっては、非常に厳しい状況であると言えます。

コロナ収束後、傭車のコストが上昇する可能性も

荷動きの鈍化により、これまで利用していた傭車(ようしゃ)との契約を解除し、自社を優先する動きが強まっています。現状が続くと、廃業する小規模配送業者も増え、将来的には傭車の確保が困難になることが予想されます。コロナウイルスの感染拡大収束後、輸送量が増えた際に傭車の需要が急激に増え、スポットでの傭車の利用コストは上昇する可能性があります。

こうしたことに備え、多くの運送業がコスト削減策を第一課題としています。その具体策として、燃料コストやメンテナンスコストなどの削減に取り組む企業が増えています。その背景には、人材不足がうたわれる運送業界において人件費の削減は難しいという事情もあります。人件費の削減が難しい現状では、燃料コストやメンテナンスコストなどのランニングコストの削減が最も現実的なコスト削減策であると言えるでしょう。

自車のメンテナンスに注力する企業が増えている

対企業や対店舗の輸送量が減少している一方で、個人に対する運送の需要は伸びているというデータがあります。コロナウイルスの感染拡大以降、外出を控える人や、自宅で仕事をする人が増えました。そうした「家ごもり需要」により、一部の通信販売事業は業績を伸ばしています。今後も対個人への配送量は増えていくものと考えられており、運送業者としてはこうした対個人の配送需要を逃したくないというのが本音でしょう。

対個人への配送需要を逃さないためには、自車の稼働を止めないことが第一条件であると言えます。こうしたことから、自車のメンテナンスに注力する企業が増えています。特に、最も多い車両トラブルの1つであるエンジン関連のメンテナンスのために、専用の整備機器を導入する業者が多くあります。エンジン関連の整備機器としては、燃料経路の洗浄などを行えるものがよく選ばれています。

トラックなどの配送車のほとんどはディーセル車です。ディーゼル車はエンジン燃焼により発生するPM(粒子状物質)を取り除くDPFやインジェクターの修理や交換頻度が高く、それがメンテナンス費用の増大につながっています。燃料経路の洗浄を行うことにより、DPFやインジェクターの修理や交換頻度が下がり、自車の稼働を止める機会も減ります。

燃料経路の洗浄を行える整備機器が選ばれるのには、自車の稼働を止めないためのメンテナンスと言うほかにも理由があります。燃料経路の洗浄を行うことにより、燃費効率が格段に向上し、燃料コストの削減にもつながるからです。燃料コストやディーゼル車のDPF整備コストが気になるという場合は、専用の整備機器の導入をぜひ検討してみてください。
ディーゼル車DPF洗浄専用の整備機器

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